助産院さんと開発した「丘パンの無農薬玄米粉パン」

riceflour bread

無農薬玄米粉パン

助産院さんと開発した無農薬玄米粉パン

「丘の上のパン屋」と「birth harmony美しが丘助産院（https://www.birth-harmony.com/）」で共同開発した、グルテンフリーな「無農薬はなうた玄米粉パン」が出来ました。

北海道はなうた農園さんの無農薬米粉・無農薬玄米粉を使用。
塩、糖、酵母、油、水と全てにこだわり作っているため、身体にも優しく、妊婦さんにも安心して食べていただけます。

※小麦粉を使用した商品も製造しております。重度の小麦アレルギーの方はお控え下さい。
※お餅の様な食感です。お子様やご高齢の方はお気をつけ下さい。
※お電話か店頭のみでのご予約を承っております。

助産院と共同開発の無農薬玄米粉パン誕生秘話

きっかけ

米粉パンの誕生は、丘パンから徒歩5分、自然分娩の「バースハーモニー美しが丘助産院」での第2子出産がきっかけでした。

陣痛がきて、助産院に着いた途端、
「ここにあるもの何を使ってもいいよ。したいと思うことは何でもやってみて。今この時を楽しんでね。」
そう言われて、不安や緊張は一気に吹き飛び、痛かったのはたったの30分。

陣痛中に助産院の岩風呂に家族みんなで入ったり、
知ったお顔に囲まれて談笑したりしながら、ここは温泉宿かな？というくらいのリラックスした環境で出産することができました。

美しが丘助産院バースハーモニーとは

バースハーモニーでは玄米や野菜を中心とするマクロビオティックを基本としています。

それはなぜかというと、
『お産は子宮が収縮する「陽性」の力と、子宮口が開く「陰性」の両方の力が働いています。
陽性が強すぎると、いくら陣痛がきても子宮口が開かずに何日も長引きます。
逆に陰性が強すぎると、子宮の収縮が弱いので弛緩出血や、常位胎盤早期剥離などを引き起こしやすくなります。
どちらの力が強すぎてもお産はスムーズにすすみません。1番いいのは言うまでもなく「中庸」です。
まず、日々の食事を中庸にすることから取り組んで下さい。そうすれば、本来人間の体は、何の薬も使わず医療行為もせず自然にお産できるようになっているんです』(お産クラスより)

お産はスムーズでしたが、出産直後の出血が多く先生や助産師さん方をヒヤッとさせてしまったことを申し訳なく思っています。
多量出血は命取りになります。
たぶん妊娠中に甘いものを食べ過ぎていたのかもしれません。

安全なお産のためには、とにかく普段の生活習慣や食生活が大切になってくるのです。
先生が「お砂糖やお肉は食べすぎないように。中庸である日本の伝統食を」といつもおっしゃっていた意味がようやく分かりました。
全ては妊婦さんと赤ちゃんの命を守るため。(もちろんその後の人生においても)
でもやっぱり、うちはパン屋さんだし、みんなパンも食べたいよね(先生も本当はパンが大好き)。

しかし小麦は陰性なので、中庸である米粉を使用した、妊婦さんでもたまには安心して食べられる美味しい米粉パンの開発を先生と一緒にするはこびとなりました。

話を本題に戻します。
　　　　　　　

無農薬米粉パンの開発

先生は、ご自分の息子さんが北海道で栽培している農薬不使用の米粉を使うのはどうかとおすすめ下さいましたが、扱いやすさや価格の問題からそれはできず、当初九州の米粉のブレンドを使用していました。
それでも自分ではこだわって選んでいたものでした。
先生はパンを開発するのがどれ程大変がご存知だし、とてもお優しいので、美味しい美味しいと食べて下さいました。

しかしある時、先生と雑談中に
「無農薬のお米を育てるのってどれだけ大変か。応援してくれる人たちがいないとど貧乏だよ。だからみんな辞めちゃう。そうして良いものを作る人たちがどんどんいなくなっちゃうんだよね」

この言葉を聞いた時、本当にその通りだと思いました。
高いものを買うのではなく、良いものを買おう。
良いものを作っている農家さんの力になろう。
そして、すぐに北海道の息子さんが50年間農薬不使用の土地で、農薬や化学肥料を使わずに栽培している「北海道はなうた農園さん」の米粉、玄米粉に変えたのでした。